プロバレエダンサーを目指す皆さんへのメッセージ
プロバレエダンサーとして生きる
〜好きなことで生きる幸せを感じて欲しい〜
Primaballet Pro 主宰 西優一
努力の先に無限の可能性が広がるバレエの魅力
バレエの最大の魅力は、どれほど努力を積み重ねても、その先に限りない技術と表現の可能性が広がっていることです。一度はまったら抜けられない麻薬のような魅力があります。肉体を使って踊り表現して伝える。表現の答えは一つではありません。
突き進んだ先に、また違う世界が見えてくる。その先に行くとさらにまた違う世界が見えてくる。この先を進むとどのような違う世界が広がるのだろう。新しい発見や探求する喜びは限りなく、楽しくてたまりません。
ダンサーとしてだけではなく、指導者としても教え方をもっと工夫し続ければ、可能性が広がることを実感しています。極めれば極めるほど好きになってしまうのがバレエです。
主役を踊れるように、ダンサーの魅力を最大限に引き出す
ダンサーの一人一人の魅力をどのように引き出していくかを重視しています。千差万別の魅力がそれぞれの子にはあります。主役ができるダンサーは、舞台上で長いと3時間近く、短くても2時間はお客様の目にさらされます。
お客様が見るに堪えるだけの魅力がないと、お客様は観ていたくない。どこで、いつ見てもその子が素敵に見えるような指導をすることが大切だと思っています。
バレエをやるからと言って全ての方がプロポーション良く、表情豊かでバレエをやる条件が揃っているわけではありません。その子一人一人の魅力を引き出すような細かく温かい指導をしています。
プロとして通用する、美しさを育てる
私のところに通ってくれる生徒さんは、まず美しくなります。魅力的になるように、人の見る目を意識するように常に生徒さんには伝えています。
バレエはヨーロッパの王侯貴族がお辞儀の仕方、歩き方、立ち方など優雅な立ち居振る舞いを教養として身につけてきた歴史からはじまります。立ち居振る舞いやマナーも指導する中で、手が綺麗だね、動作が綺麗になって魅力が増したね、と言われるようになります。
美しさの中に光る強さを磨く
トップダンサーとして育った卒業生は私から“根性”を一番学んだと言っています。私は絶対に上手くなると思って指導しています。何よりバレエの可能性、ダンサーの可能性を信じています。
いつももっと良くなる姿を楽しみに指導しています。物静かに指導しながらも、絶対に良くなるまで根気強く指導を続けます。私の指導を受けた卒業生は、どんなに辛い厳しいことがあっても、レッスンを思い出すと楽だと言います。私自身は厳しいつもりはないのですが、できるまでとことん付き合うので厳しく感じる子もいると思います。
希望の場所には必ず行ける人間の凄み
人間は本当にすごいもので、思い描けば必ず希望の場所に辿り着けます。初めて自分の踊る映像を見た方は、イメージ通りに踊れていない自分の姿を見て、ガッカリします。自分はこんなに下手なのだと。自分が頭の中で持っている踊りのイメージに、自分の技術、表現力が追いついていないのです。
私はイメージと現実のギャップを埋めるためにはどうしたら良いのか指導することを意識しています。
目的意識と考える力を持つダンサーが飛躍する
その子の夢が叶うことを何よりの喜びとして、バレエを教えています。どうなりたいのか聞く時に、プロになるだけじゃダメだと言っています。どのカンパニーに入団して、どのようなポジションに、いつまでになりたいのか。目的意識が明確になることで更にその子は伸びていきます。
指導する中で100箇所以上も1回のレッスンで注意するのですが、一方的に教えるのではなく、「ここで質問タイム!」と言って、その子にできるだけ考えてもらう時間も取るように意識をしています。
その子に考えてもらって、実際に動いてもらって、指導をするのを繰り返します。バレエを通じて自分で考える力だけではなく、人生を切り開く力を身につけて私の想像を超える皆さんの成長に驚くばかりです。
好きなことをやって生きていく幸せを感じて欲しい
好きなことをやって生きられるのは、私自身がそうやって生きてきたし、一度もやめたいと思ったことは無いし、本当に幸せな人生だと思っています。自分でやりたいことがあるのに挑戦せずに、趣味でやる人生に楽しみはあるのでしょうか。
何が自分は好きなのか。バレエが好きだったら、バレエを好きでいられるような環境を自分で作った方が良いですね。待っているだけでは幸せはやってきません。自分で自分の道を切り拓かなくてはなりません。
私が育てた子が夢を叶えて、どんどん成長して、好きな道を進んでくれるのが私の何よりの喜びです。
主宰
西 優一(にし ゆういち)
京都府出身 同志社大学卒業
略歴
24歳でバレエと出会う
・大学4年生で京都にて、バレエに出会う。
・バレエを始めてすぐに、当時バレエ界のトップだった江川明氏が主役を踊る「くるみ割り人形」の舞台でお父さん役として出演。
・大学卒業後、東京の名門橘バレエ学校の門を叩き、牧阿佐美バレエ団に入団。
・バレエ開始後1年で「くるみ割り人形」主役に抜擢。その後、「白鳥の湖」全幕のジークフリード王子、「眠れる森の美女」全幕のデジレ王子、「ジゼル」全幕のアルブレヒトなどの主役を踊る。
バレエダンサーとして活躍しながら、舞台人としてTV・ラジオ・舞台でも活躍
・26歳の頃 劇団四季 研究所に入所
劇作家 福田恆存の作品「解ってたまるか!」の重要な役で出演
「みんなのカーリー」出演
・演劇集団 円 に参加
シェイクスピア「マクベス」「3人の魔女」「ベニスの商人」「道化」など数多くの舞台に出演
指導歴
30年以上のバレエ指導歴。牧阿佐美、レイモン・フランケシティ、ボリス・アキモフ、漆原宏樹、宮城昇等に師事し、そのダンサーの特性に合わせた、バランスのとれた教授法は定評がある。
受賞歴ほか
・1969年(昭和44) 第2回埼玉舞踊コンクール第1位金賞
・1976年 第1回世界大屋バレエコンクール(東京開催) 銅メダル受賞
・1983年 東京新聞主催 日本バレエコンクールシニア部門 1位
・1988年 バルナ世界コンクールにパートナーとして出演
・2012年(平成24) NBAバレエ団 理事長就任
プロバレエダンサー育成 西優一(にしゆういち)式 教授法
- 少人数の対話型教授法
- 演劇経験から得た表現力指導
- 1レッスンで100箇所以上の改善ポイントを指摘する確かな指導力
- 上体の使い方とポールドブラ(手の動き)を完璧指導
プロのバレエダンサー・舞台人として踊った数多くの経験と実績から、伸び悩んでいる要因を一目で見抜き、主役を踊るダンサーへと導きます。
主役を踊った経験があるからこその質の高い指導力があります。
国内外で活躍するプロバレエダンサーを数多く輩出する実績と指導力
―アメリカ ユージンバレエ団プリンシパル 山口浩輝
―ロシア ウラジオトスク プリモリスキーバレエ団ソリスト、ワシントンバレエで主役も踊る永瀬愛莉奈
―東京バレエ団ソリスト秋山 瑛
―東京バレエ団ソリスト井福俊太郎
―東京バレエ団セカンドソリスト大塚卓
―ワシントンバレエ団 滝口勝巧
―NBAバレエ団ソリスト 坂本絵利奈
―東京バレエ団員、新国立劇場バレエ団員、NBAAバレエ団員 他多数